2015年4月28日(火)ー5月3日(日) 佐藤順子写真展 震災２０年「もうひとつの軌跡」
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2015年4月28日(火)ー5月3日(日) 佐藤順子写真展 震災２０年「もうひとつの軌跡」
1995年1月17日5時46分、私たちは過酷な現実をつきつけられ、今までに経験したことのない現実に、ただ呆然と事の次第を受け入れることのほか、なす術がなかった。
建物はほとんど壊れ、多くの街路樹もなぎ倒され、神社の鳥居、たまがきなども崩れ落ち、今目をつぶると、その時の光景がはっきりと目の前によみがえります
その状況の中、今は亡き山田和尚さんが、石屋川のほとりに「神戸元気村」を立ち上げ、なにかにつけて神戸の私たちを元気づけてくださいました。
その中の１つに「神戸・芸術村Artist Camp」という仲間たちの集団ができ、アメリカ、韓国、ブルガリア、日本と各国からアーティストが集まり、あの厳寒の中、元気村を拠点として、
震災で破壊された様々な資材に再び命を吹き込み、再生を象徴するモニュメントの作成に没頭されました。
翌年1996年1月17日5時46分、二宮神社境内にて、初めてののみ入れが行われ、スタートしたのです。
そして多くの作品が作られ、いろいろな場所に残されて、いまに至ります。
風のようにあらわれ、風のように去っていったアーティストの軌跡を、もう一度感謝をこめて振り返りたく今回の展覧会をいたします。
アーティストのなかには、今は天国に召された方も何人かおられます。
山田和尚さんも天国に召されました。
天国に召された 陳舜臣さんの言葉を、かみしめたいと思います。
神戸市民の皆様、神戸は亡びない。
新しい神戸は、一部の人が夢みた神戸ではないかもしれない。
しかし、もっとかがやかしいまちであるはずだ。
人間らしい、あたたかみのあるまち。自然が溢れ、ゆっくり流れおりる美わしの神戸よ。
そんな神戸を、私たちは胸に抱きしめる。
すべてに関わられた方々に、感謝と祈りをこめて… 2015年 佐藤順子
