2018年5月22日(火)ー5月27日(日) 第15回文水萬個展 - 時間の門 -
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2018年5月22日(火)ー5月27日(日) 第15回文水萬個展 - 時間の門 -
見えない中心を取り巻く丸い円、その円の中にまた別の円がある。
ムン・スマン(文水萬)の作品は、静的な中で動きがある。端と端がつながった円そのものが静であり動である。
展示されたすべての作品に一貫して適用された円形の構図は、それぞれの違いを作るために同じ下地を成している。
偶然、または必然という文脈で力を発揮する。同様に、秩序の中に無秩序がある。
ムン・スマンの作品は、このように相反する価値同士がせめぎ合う、躍動的な場を作り出す。
丸い作品には、中心となる場所があるだけで、ある一点への還元はない。そして、様々な中心の間に分布する形状が、作品間の違いを作る。
繰り返しと違いの中で無限回帰する作品は、展示作品のタイトルのように、「時間の門」を通過する。
李仙英(美術評論家)/時間の門を通過する自然と文明の行列(中間抜粋)