2025年2月27日(木)〜3月4日(火) 静・中・動・ MOONSOOMAN
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2025年2月27日(木)〜3月4日(火) 静・中・動・ MOONSOOMAN
文水萬さん、韓国よりの来日個展となります。
『作品で常に前面に出てくるのはドットだが、結局は画面の2/3以上を占める単色の背景が主となるしかない。それは大自然の露骨なイメージを消し去る役割を果たし、沸き立つマグマを押さえつけるマントルのようなものだ。この単色の背景を「静」とするならば、列挙された米粒の形態素は、刻々と変化する大自然の夕焼けを瞬間の時間性として表象しているので「動」になる。しかし、「静」と「動」は、いつでも互いの立場が入れ替わることができる柔軟な位置にある。大自然の姿は静止しているが、その中の万物は絶え間なく動いている。 静中動」、作品だけでなく、絶えず何かを準備する作家の人生そのものが「静中動」ではないだろうか。
とどまることなく変化を志向したため、現在に至るまで多くの形式の変化があった。しかし、その多くの変化を経ながらも、一貫して人間の関係とその内面の本質をテーマにしてきた。言い換えれば、目に見える実在と目に見えない心の底辺を自然に調和させることに悩んだ。 それは、装飾的な華やかさよりも、内面の高貴さを見出す過程といえる。その果ては常に「静中動」に帰着する。いつもそうであったように、キャンバスの大地の上に自分の存在を立て、崩すという繰り返しの行為を通して、人類愛を実感する。芸術家として生きる人生への選択と肯定を通じて、運命愛を胸に抱き、今日も創作の扉を開く。』